興和株式会社

会長挨拶

木下 学

第46回日本脳神経外科コングレス総会

会長 木下 学

旭川医科大学 脳神経外科学講座 教授

この度、第46回日本脳神経外科コングレス総会を、2026年5月14日(木)から17日(日)までの4日間、国立京都国際会館において開催させていただく運びとなりました。

日本脳神経外科コングレスは、「脳神経外科医の生涯教育と科学的研究による脳神経外科学の進歩を通して、国民の健康・福祉に貢献すること」を目的に、1980年に創設されました。ルネサンスの大芸術家ミケランジェロ・ブオナローティ(Michelangelo di Lodovico Buonarroti Simoni,1475−1564)が晩年の80歳代に語ったとされる「Ancora imparo(私はまだ学ぶ)」を学会の紋章とする本コングレスは、生涯学習という考え方を大切にしてまいりました。本コングレスが日本の脳神経外科学の発展に大きく貢献してこられたのは、歴代会長をはじめとする学会員の皆様のたゆまぬ努力の賜物です。コングレス総会は、専門領域を超えて会員が一堂に会し、脳神経外科学に関わる最新の知見を学ぶ、本学会の中核となる活動です。

他の医学領域や学術領域と同様に、脳神経外科学においても進歩は非連続的であり、専門領域の細分化は加速の一途を辿り、各領域内で積み重ねられていくwisdom(叡智)を俯瞰することがますます困難になっています。しかしながら、叡智が分散している時こそ、知識を整理し、「未来の脳神経外科」のあり方を見通し、より良い姿を創り上げようと努めることが重要であると考えております。

自由に運動する原子、分子、あるいはイオンが、理想的な環境に置かれると規則正しく配列し、「結晶」という美しい個体を形成します。「各専門領域で自由闊達に議論され、醸成されている叡智」が「自由に運動する原子、分子、あるいはイオン」であるとするならば、「コングレス総会」は美しい結晶を創るための「理想的な環境」でありたいと願い、第46回総会の主題を「叡智の結晶が創る脳神経外科の未来 – Crystalizing wisdom for the future of Neurosurgery」といたしました。それぞれの分野を代表する演者の先生方にご講演いただき、各専門領域で醸成されてきた知見(叡智)を総括するだけでなく、各専門領域がどのような未来に向かい、ひいては未来の脳神経外科のあり方を議論できるようなプログラムを鋭意作成してまいります。

第46回総会も、現地開催とオンライン配信を組み合わせたハイブリッド形式で開催する予定です。5月14日(木)には、「専攻医セミナー」、手術手技に特化した「ビデオセミナー」、そして「ハンズオンセミナー」を開催する予定です。若手・中堅の先生方をはじめ、多くの皆様にご聴講いただきたく存じます。5月15日(金)および5月17日(日)には、各専門領域のプレナリーセッションを開催する予定です。多くの会員の皆様にとって、知識を整理し、未来の脳神経外科を創造(想像)する契機となることを期待しております。また、日本微小脳神経外科研究会(戸田正博会長)との合同セッションではじまる5月16日(土)は、多くの方々に会場にお集まりいただき、「脳神経外科学」という学術領域から意識的に少し踏み出しつつ、脳神経外科の未来像を議論したいと考えております。

個々の企画の詳細につきましては、今後プログラム委員会で検討してまいりますが、本会が会員の皆様の多様なニーズに対応し、多くの皆様にとって有意義なものとなるよう努めてまいります。

2026年初夏の京都で皆様にお会いできるのを楽しみにしております。皆様奮って本会にご参加くださいますよう、心よりお願い申し上げます。

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